AYANA

迷い込む、おとぎ話な空間。
ISSUE 4
PHOTOGRAPHY HANAYO
FASHION EDITORS RIEKO SANUI & LEONARD ARCEO
INTERVIEW TEXT RISA YAMAGUCHI
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BODYSUIT ¥18,000 BY KRISS SOONIK (NET LIVING) VINTAGE EARRING ¥2,650 FROM PHOTOS (PHOTOS)


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DRESS ¥71,000 BY MSGM (AOI)


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BRA ¥9,200 BY GABRIELLE PECO (GABRIELLE PECO) SKIRT ¥100,000 BY ISA ARFEN (INTERNATIONAL GALLERY BEAMS) VINTAGE EARRINGS ¥11,944 FROM JANTIQUES (JANTIQUES) SHOES [WITH RIBBON] ¥24,000 BY CAMPER (CAMPER)


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DRESS ¥89,000 BY MAME (BRAND NEWS) VINTAGE EARRINGS ¥4,500 FROM PHOTOS (PHOTOS)


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DRESS ¥71,000 BY MSGM (AOI)


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BODYSUIT ¥18,000 
BY KRISS SOONIK 
(NET LIVING) BRA ¥11,000 BY GABRIELLE PECO (GABRIELLE PECO) VINTAGE EARRINGS ¥2,650, VINTAGE BANGLE ¥7,400 FROM PHOTOS (PHOTOS) TIGHTS STYLIST’S OWN


「忘れもしない2012年8月……」。現在、ティーン誌からモード誌まで幅広い誌面で活躍するモデルの宮本彩菜が、仕事を始めた当時を感慨深く振り返る。10代からヒップホップダンスを習っていたこともあり、表現することが好きだった彼女は、スカウトをきっかけにこの世界へと飛び込んだ。瞬く間に人気モデルの仲間入りを果たした彼女の魅力は、インスタグラムのアカウントを覗けば一目瞭然だろう。素人では到底真似出来ないプロ並の動画編集スキルや、歌にダンスと、多彩な才能を垣間見ることが出来る。

「裸保育に通っていたんです。上半身裸で短パンを穿いて通学していました。制服もあるのですが、基本的に裸でしたね。動物も沢山いて、図工の時間は、破ったカーテンにモップでペイントしたり、とにかく自由な幼稚園でした。今思えばココが私の原点だったのかもしれないですね」。

アンニュイな顔立ちでオーディエンス達を魅了する彼女は、父親が韓国人、母親が日本人の日韓のハーフだ。小学生の時に大阪市内の下町から市外へと引っ越して、アーティスト岡本太郎の『太陽の塔』がある街で育った。「大阪市内と市外ではカルチャーや方言が少し違うので、市内で育っていたらもっと大阪色が強かったんだろうなと思います(笑)。転勤族が沢山集まる街で、一学年に毎年7人くらい転入生が来る学校でしたね」。

特別にファッションが好きだった訳ではなく、とにかく体を動かすことが大好きだった宮本は、小学生から高校生まで大阪で育ち、大学時代を京都で過ごした。「高校生の頃はBガールで、髪の毛をコーンロウに編み込んだり、ダンスのインストラクターが着ている服を真似してANAP、CO&LU、LB-03などを着ていました。音楽はBEYONCEやCIARAをよく聴いていましたね。そして大学生になってBガールを辞めました(笑)。コンサバ系になって、渋谷109みたいなファッションビルが大阪にもあったので、そこで買い物をしていました。当時のクラブシーンはテクノ系、エレクトロ系がブームでよく遊びに行ってました」。そんな彼女が動画制作に興味を抱くようになる。「MTV JAPANが家のテレビで流れていて、ミュージックビデオを観るのが好きだったのでよく真似をしていたんです。ホームビデオをテレビの上に置いて、姉や友達と踊っている姿を撮影してそれを観て楽しんでいました。あとはダンスチームを組んでいたので、皆で音楽や振り付けを決めて、音楽の構成や編集もその頃からやっていました。最初はMDで切って、止めて、繋いでの繰り返しだったのですが、ピッチの上げ下げもしたくなって、当時のダンス仲間にフリーソフトを教えてもらい、パソコンを使い始めました」。

好きなことに関しては、とことん突き詰めてプロセスを知っておかないと気が済まない性格だと言う。「例えば『醤油はどう出来ているんだろう? あ、大豆から出来てるんだ!』みたいに過程を把握していると、倍以上に楽しめるというか……。今、農業を勉強させて頂いているのですが、コンビニのサラダなどに慣れ親しむあまり、野菜本来の味が分からなくなってしまっている子供達もいると聞いて悲しかったし、危機を感じたので、身近にいる人からでも本物の味を楽しんでもらえたらなと思っています」。ジャンルに捕われず、興味のある分野にはどこまでも突き詰めるそのモチベーションや原動力は一体どこから来るのだろうか?「モデルの仕事も勿論楽しいのですが、自分らしいと感じられることをやらないとバランスが保てないというか……。農業をやって解放されている時や、ダンスを踊って何も考えずに音を感じている時は気持ちが良いし、一番自分らしいなと思います」。

「やりたいことが本当に沢山あるんです!」と生き生きとした表情で話をしてくれる彼女は、勿論アジアや世界を見据えて行動している。「日本だけに留まっていたくないですね。私は留学の経験が無いので、海外で勉強がしたいという気持ちはあります。高校生の頃にしなかったことを悔やんでいるので、来年か再来年あたりに行ければと考えています。最近は、アクションの練習にも取り組んでいてとても楽しいです! やっぱり『体を動かす』という自分の強みを生かした演技にも挑戦していきたいですね」。


HAIR KOJI ICHIKAWA AT SEPT.
MAKEUP KEN NAKANO.
STYLING ASSISTANT YOHEI YAMADA.
MAKEUP ASSISTANT SHIORI TANAKA.
MODEL AYANA MIYAMOTO AT SORA INC.