EMMA CALENDAR 2018.04-2019.03

アイドルのカレンダーなら今でも膨大な種類がリリースされているに違いないが、ファッションモデルのカレンダーというのはあまり聞いたことがない。ましてやスマートフォンでカレンダー管理が出来るこの時代に、紙のカレンダーというのも見る機会が少なくなったことは否めない。そんな2018年3月、何故エマはカレンダーをリリースすることにしたのだろうか? 「カレンダーというとアイドルっぽいイメージがあるので、そういうものではなく、昨年出版した本の時のようにカワイイもの、そして買ってくれた人達が『この一年を良い年にしよう!』と思えるようなものを作りたいと思ったんです。私自身もこれまでは紙のカレンダーは自分で買ったことがなくて、特に今はスマートフォンをカレンダー代わりに使っている人が多いと思うんです。そんな時代にあえて紙のカレンダーを作ることで、紙の良さを伝えると同時に、それぞれが自分の時間をこのカレンダーと共に大切にしてもらいたいと思って作りました」。

このカレンダーはエマの誕生日からスタートする。「本当にたまたまなんですけど、カレンダーは2018年4月から始まるので、自分の誕生日でもある4月1日からスタートなんです(笑)。なので、4月のテーマは誕生日になっています。1月は着物、2月はバレンタイン、5月は五月病をイメージした憂鬱な雰囲気など、その月毎の行事などを絡めたコンセプトで作っています。全体的なコンセプトは80S、少し昔らしさを感じられるヴィジュアルを目指しました」。ヴィジュアルだけでなく、カレンダー自体の構造にもエマ自らのインプットが潜んでいる。「その月が終わった後にも飾れるように、ポストカード風の大きさにしたんです。それに一人暮らしの方とかだと、アパートの壁に穴を開けて飾るようなことは出来ないので、卓上サイズの仕様に決めました。仕事場のデスクに置いたり、学生さんだったら勉強机に置いたり、手帳に挟んだり、色々と楽しんで欲しいですね」。

昨年出版したヴィジュアルスタイルブック『EMMA』を手掛けた経験が、今回のカレンダー制作にもしっかりと生かされているという。「小道具やバック紙を買いに行ったり、スタイリストさんと相談しながら私服をミックスさせたり、VERDYさんのようなグラフィックデザイナーさんに協力してもらったり……。こういう物作りをするのが好きですし、楽しいんです。とはいえ私自身よりも、レイアウトデザインを担当してくれた文化服装学院に通っていた時の同級生が一番大変だったかもしれません。」

「カレンダーというよりも、ZINEを作るようなイメージでした」と語るエマ。次なるプロジェクトへ向け、彼女の脳内では様々なアイディアが溢れ出てきている。「商業的側面も大事なのですが、今年は趣味の延長線上でZINEとかTシャツとかを作ってみたいですね。将来的にはセルフプロデュースのお店や服を作っていきたいですし、今は色々な経験をしていきたいと思っています。本も出したいのですが、プライベートで旅行をしたり、刺激的な何かをインプットする時間が必要かもしれませんね」。




CALENDAR "EMMA CALENDAR 2018.04-2019.03" ¥2,000

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