今年5月、FINNAIRが主催するファッションイベント「MATCH MADE IN HEL」がフィンランド・ヘルシンキ国際空港にて開催された。アジアとヨーロッパを代表する7人のデザイナーが選出され、日本からは柳川荒士がデザイナーを手掛けるブランド、JOHN LAWRENCE SULLIVANが参加。現在、ランウェイ形式ではなく展示会ベースでコレクションを発表している彼が何故、今回の参加を決意したのだろうか。ショー当日の朝、ヘルシンキ内のホテルにて、柳川荒士にインタビュー取材を行った。
日本の強みや日本人として心掛けていることはありますか?
日本でファッションをやっている僕ら世代の人達って、ミックスカルチャーが凄い強かったと思うんです。古着にブランドものをミックスしたり、そういうのが“東京”だったと思うんですよね。そういう部分から自分もテイラードジャケットをベースにしたブランドをやっているので、若い頃から培ってきた独特のミックス感が日本ブランドの武器かなと思います。SACAIさんとかFACETASMさんを見ていると、東京の武器を上手に使っているなって。自分のブランドにはそれが顕著に出ていないと思うので、JOHN LAWRENCE SULLIVANというブランドの中でもう少しそこが表現出来たらなと。まだまだそこが足りない部分だと思っています。
ヘルシンキでのショー「MATCH MADE IN HEL」で発表された、JOHN LAWRENCE SULLIVANの2016-17年秋冬コレクションより。