HELMUT LANG ARCHIVES FANZINE | YUSUKE KOISHI

小石祐介 3/12
ISSUE 6
前号のRAF SIMONSに続き、本号ではヘルムート・ラング本人が手掛けていた頃のHELMUT LANGのアーカイヴピースに着目。国内外のコレクター達が各々の感性をたよりに、それらの貴重なピースの数々を撮影。 ブランドを象徴するミリタリーやデニム、スリット入りトップなど、機能性とデザイン性が共存する美しきヘルムート・ラング・デザインに今、大きな注目が集まっている。


YUSUKE KOISHI
小石祐介(クリエイティヴ・ディレクター)
@YUSUKEKOISHI

アイテムにまつわるエピソードや、気に入っている点などをお聞かせ下さい。

高校生時代、初めて買ったのは1998年製造のHELMUT LANG JEANS。その後、穿き潰したりサイズが合わなくなる度に古着屋で新しく購入して、これが五世代目くらいだと思います。本人がデザインしていた頃のMA-1は学生時代の自分には全く手が出ないアイテムでしたが、最近、ヘルムート・ラング本人が作った時代のアイテムを偶然見かけて購入しました。写真は自分がHELMUT LANGを時々着ていた当時と同世代、今20代前半のKID FRESINOさんをモデルにして撮影してみました。

ヘルムート・ラングというデザイナーについて、あなたの考えをお聞かせ下さい。

私がファッションの仕事を始めた時には彼は既に引退していて、伝説の人のような扱いだったと思います。HELMUT LANGのスタイルの起源を知った気がしたのは2013年秋頃、出張でウィーンの街を訪れた時のことです。夜10時過ぎに空港に到着してタクシーの後部座席からウィーンの街を眺め、薄暗いネオンが光るストリートを一時間ほど歩きました。その空気の中で彼が服を作り始めた70年代後半の街を想像すると、ベーシックで、人の匂いがする、そして何処か陰のあるHELMUT LANGのスタイルは、東欧と西欧の境界であるウィーンの夜から生まれたのだという感じがしたものです。現在は彫刻家になったヘルムート・ラングですが、彫刻作品にもその時の印象を今も感じます。彼のマネージャーのジョアキム・アンドレアソンが知人なので、いつか展覧会で本人と話す機会があれば嬉しいですね。











LEATHER BLOUSON FROM 90S
JEANS FROM AUTUMN / WINTER 2002-03

PHOTOGRAPHY YUSUKE KOISHI
MODEL KID FRESINO