HELMUT LANG ARCHIVES FANZINE | TUOMAS LAITINEN

トーマス・ライティネン 4/12
ISSUE 6
前号のRAF SIMONSに続き、本号ではヘルムート・ラング本人が手掛けていた頃のHELMUT LANGのアーカイヴピースに着目。国内外のコレクター達が各々の感性をたよりに、それらの貴重なピースの数々を撮影。 ブランドを象徴するミリタリーやデニム、スリット入りトップなど、機能性とデザイン性が共存する美しきヘルムート・ラング・デザインに今、大きな注目が集まっている。


TUOMAS LAITINEN
トーマス・ライティネン(SSAW MAGAZINEファッションディレクター)
TUOMAS LAITINEN

アイテムにまつわるエピソードや、気に入っている点などをお聞かせ下さい。

2012年5月、私達はヘルシンキの友人宅でクリス(・ヴィダル・テノマ)、ロッタ(・ヴォルコヴァ)、アルバン(・アダム)などと『EUROVISION SONG CONTEST』を観ていました。その日は皆が携わっていたスクールショーの仕事があり、その後にダサい音楽を楽しみながら打ち上げをしていたんです。このパンツはその夜、打ち上げ場所の家主でもあったジャスミンから貰いました。

ヘルムート・ラングというデザイナーについて、あなたの考えをお聞かせ下さい。

最も素晴らしいデザイナーで、現役で活躍していた当時から常に革新的でした。90年代のショーを『MTV』で観て、服は勿論、キャスティングや音楽などその全てに圧倒されていました。僕の住むヘルシンキでは1995年あたりからHELMUT LANGブランドの販売が始まり、その当時、ダークインディゴのジーンズ、そして肘にスリットが入ったロングスリーヴTシャツを購入しましたね。彼らが“バラバラ”になった2003年頃までそれらを着ていたことを憶えています……。





BONDAGE COTTON 5 POCKET JEANS WITH ELASTIC STRAPS FROM SPRING / SUMMER 2004

PHOTOGRAPHY CHRIS VIDAL TENOMAA