アーティストとして成功の真っ只中にあったウォーホルは、1987年2月22日、心臓発作により58歳でこの世を去った。「私は休暇先のフロリダで彼の死について知らされました。彼とは毎日のように電話で話しをしていたから、その番号にかけても、もう誰も応える人がいないと考えると、変な気分でした。アンディが家にいないときは、大抵ブルーミングデールズで買い物をしていたので、友人たちと『きっと買い物に行ってるんだよ』と冗談を言っては、慰め合いました。ジョン・レノンやジョン・F・ケネディが亡くなったときのように、彼の死を境に、ニューヨークの街全体が、その空気感が全く変わったように感じられました。フロリダからニューヨークに戻った私にとって、空っぽになった“慣れ親しんだ我が家”を目の前にして、彼の死を実際のこととして理解するためにはかなりの時間がかかりましたね。クリストフ・フォン・ハルテンベルクという写真家が彼の葬儀を撮影した『The Day the Factory Die』という写真集に、その日の様子が収められています。ファクトリーに出入りしていた全く同じ面々が葬儀に参列している姿を見ると、改めて一つの時代が終わったのだと実感しました」。
Christopher Makos『Everything: Black and White Monograph by Christopher Makos』
編集:Peter Wise
判型:ハードカバー、352 ページ、229 mm x 304 mm
出版:Glitterati Incorporated
価格:$85.00
ISBN:978-0-9913419-4-8
Christopher Makos, Andy Warhol Kissing John Lennon, 1978–2001